2006年 LE LABOが創業した際に10種類の香りが発表されました。
その中のひとつ【アンブレット9】。
ネーミングの「アンブレット」とは
「アンブレットシード」という貴重な香料の事です。
ある調香師は「人の心を震わせるような躍動感をもつ香料」と表現しています。
そんなアンブレットシードが冠となった香り。
アンブレット9は
ベイビーフォーミュラと名付けられた
赤ちゃんのお肌のような柔らかで、温もりがあり、
微かにミルクの香りがするかのような香り・・・
そんなイメージの
【アンブレット9】について深掘りしていきます。
ご紹介をする作者は
香水基本データ
発売年:2006年
調香師:ミシェル・アルメラック
種類:オードパルファム
サイズ: 15ml/ 50ml/ 100ml
ルラボの香水のネーミングについているナンバーは使用されている
香料の数を表していますが、ルラボの中で最も少ないナンバー。
つまり使用されている香料が非常にシンプルで、シンプルが故の贅沢さともいえます。
アンブレット9どんな香り?
つけたてはミルキーさで包まれたクリアなフルーティーさと、
みずみずしい優美なフローラルがフワッと広がります。
その後上記の様々な香りがまとまってきて
ウォータリーなフレッシュ感が浮かんできます。
20分ほどするとムスク調の
エアリー感のある柔らかで温かな光のような香り立ちが
肌そのものから浮かび上がってきます。
こちらの香りが時間を追うごとにミルキーさを増しながら
控えめな香りになっていき、
2時間ほどの持続で姿を潜めていきました。
口コミは?
ルラボでまず最初にボトル購入を決めた香りです。
とにかく香り立ちが柔らかい。
トップの洋梨とりんご香り、そしてアンブレットシードの仄かなムスクが合わさって本当に癒される香り。
ひとことで言うならば、合成香料の、捉えどころのない香り。
ムスク系のなんとも表現しづらい香りで、
ほのかなので場面を選ばず使えると思います。
とても上品で、やさしい香りです。
穏やかな女性、包み込む母性のようなものを感じます。
香水にうるさい彼にもいい香りがすると言われました。
口コミでは、かなり好印象の評価が多く、
ネガティブな口コミは
✅合成香料っぽく感じる
✅オードパルファムにしては持続時間が短め
などがありました。
感覚は人それぞれで、体温やその方が持つ匂いによっても香りの出方は変わりますので、
合成香料っぽく感じて、心地よく感じられないという方はまた違う香りから探すのもひとつの手です。
また、香りを試す回数を重ねる事で違って感じられてくる事もあります。
(気温や湿度、人の密度などの環境によっても違って感じる事もあります)
持続時間が短めという点は香りのつけ直しによってクリアにできます。
朝つけたら、ランチの後や、アフター5に違う香りを新たに纏う事もできます。
次の章でご紹介している、似ているけど違う香りを纏うのも自分の中で切り替えになって
有意義です。
まずは自分の肌で試してみたいという方は
小分け販売が便利です。
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似ている香り3選
ジョーマローン ワイルドブルーベル
こちらの香りは森に絨毯のように敷き詰められて自生する
ブルーベルというフローラルが主役の香りですが、
フルーティーなみずみずしい面が似ている香り立ちです。
1時間ほどするとアンブレット9のほうがムスク調の肌に馴染んだ香りに近づいてきて、
ワイルドブルーベルの似た印象からは
離れていきます。
ゲラン フローラ サルヴァジア
こちらもワイルドブルーベルと同様みずみずしいフルーティー感が似ています。
フローラサルヴァジアはグリーン調も感じます。
時間が経つとフローラルの印象が前へ出てきますので、アンブレット9と異なってきます。
シャネル No.18
こちらはアンブレットシードが主役の香りですので、エッセンスの構成が似ています。
アンブレット9ほどのフルーティーさはなく、
もう少しウッディ寄りの香りで
香りの輪郭がはっきりしています。
スプレーしたばかりの時より1時間以上経った時に
ぐっと近づいてきます。
失敗しない纏い方(付け方)
アンブレット9は香りの広がりは程よくありますが、
カドがなく、水滴のような丸みや楕円を思わせるような
広がり。
シーンを選ばずにまとえる香りだちですので、
両手首に1~2プッシュほど、腕から10センチくらい離して
スプレーしてください。
まさに何かいい香りがするけど、どこから香っているのか、
何の香りか答えを知りたくなる
そんな主張しているわけではないのに惹きつけられる
魅力を表現できます。
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ミシェル・アルメラック氏について
こちらを創作した調香師
ミシェル・アルメラック氏は
大ヒットした
・GUCCI : Rush(ラッシュ)/ Rush2
・Chloe : Chloeオードパルファム(共作)
・DIOR : ファーレンハイト / Addict2
・ボンドNo.9: セントオブピース
を手がけた調香師です。
そして現在大活躍している調香師
現エルメスの専属調香師クリスティーヌ・ナジェルや
アン・フリッポ(イヴ・サンローラン「リブレ」を創作した調香師)
を育てた調香師でもある調香師界の巨匠のような存在でもあります。
香水は夢の世界であり、
数学や化学の知識ではなく、自分の知識を伝えたいという思いをもっていて
製造現場の調香師の教育に力を入れていると語っています。
枠にとらわれず、調香師の才能やセンスを大切にされている業界への真心を感じる方です。
そんな調香師界の巨匠であり、父である
ミシェル・アルメラック氏の生み出した
シンプルが体現された香り。
お肌で試すことで納得が生まれますので
是非試してみてください。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
ルラボ2023年新作【ラヴァンド31】について別の記事で書いていますので
気になる方は見てみてください。
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