1961年に創業したDIPTYQUE。
ディプティック創業50周年を記念して発表されたこの香りは
パリのサンジェルマン大通り34番地でオープンしたプティック発祥の地であり、
ディプティック本店の扉を開けた際に感じる
香りが表現されています。
その名も
『サンジェルマン34』
メゾンの精神を世界中へ発信している
ディプティック本店のアドレスを冠にした香りです。
2011年に発売したオード・トワレと
2018年に発売したオードゥ・パルファン
がありますが、
今回はオード・トワレを深掘りしていきます。
店頭でムエットで試した際は少し苦手に感じた香りでしたが、
肌の上に乗せると品性がありながら美しく整った複雑さのある印象ににワクワクさせてもらった香りです。
そんなご紹介をする私は
香水基本データ
発売年:2011年
調香師:オリヴィエ・ペシュー
種類:オード・トワレ
サイズ:50ml / 100ml
アイコン的なコレクション 34 Boulevard Saint-Germain(サン・ジェルマン大通り34番地)はディプティックの最初のディプティックへのオマージュであり、独創的で洗練されたアール ドゥ ヴィーヴル(生活の芸術)を象徴しています。アンバー、パチュリ、ローズ、シナモン。すべての香りが結びついて、心を魅了するどのジャンルにも属さないこのフレグランスが誕生しました。
公式サイトより
こちらを手がけた調香師【オリヴィエ・ペシュー】は
ディプティックの数ある香りの中の人気ベスト3に入る2作品
【オルフェオン】と【フルールドゥ・ポー】を
手がけた調香師です。
どんな香り?
スプレーするとすぐにリキュールのようなスパイシーでクラシックな香りが広がります。
15秒ほどでスプレーしたての香りは背後へと抜けていき、ドライで樹皮のような安心感と
お洒落な渋さが出てきます。
その後かすかにスモーキさを含んだスパイシーさが
戻ってきます。
40分ほどするゆっくりと、ヴェルヴェットのような湿度と温かさの印象が増してきて
ミステリアスな雰囲気を感じます。
全く強いわけではないけれど、絶対に誰も真似できない存在感。
確立されたパーソナリティを感じます。
1時間ほどするとミルクのような甘さで全体を包むように香り
お肌にピッタリ馴染みながら穏やかな香り立ちでその後大きく変化はせず持続していきます。
口コミは?
女性からこの香りがしたら渋くてカッコいいと思います。オトナな香り。スーツの男性からも香ってそう。
オリエンタルな感じの中にちょっとスパイス感もある、でも甘さも感んじる男女問わず使えそうな香りです。
エキゾチックでオリエンタルな、でも優しさや柔らかさを底で感じるような、なんともリラックス効果の高い香りだと思います。
30代40代の方の口コミが多く、香水好きな方が特に好印象の口コミを
投稿されていました。
20代前半の方や、香水に慣れ親しんでいない方には
クラシックすぎて感じたり、強く感じるようです。
サンジェルマンは複雑さも特徴の香りで、
肌で纏うことで、複雑さが体温でより繊細に馴染みますので、
お肌で試すことがオススメです。
ムエットで試すのとまた印象が違って感じます。
似ている香り
Chanel アンテウス
こちらは1981年に発売されたメンズフレグランスですが、
スパイシーさや存在感、エレガントな印象が似ていると感じました。
纏いたての印象よりも20分ほどしたところがより近づいてきます。
アンテウスの方がより力強さがありますので、
お試しの際はスプレー部分を肌より10センチ以上離してプッシュして、
お試しになってみてください。
失敗しない纏い方
主張はしませんが印象のある香りですので
手首なら左右1プッシュずつがちょうどいい量です。
スプレー部分は手首から10センチほど離してスプレーし、
その後はこすらずにそのままです。
こすってしまうと
調香師が計算して創り上げた香りの構成が乱れてしまいます。
お洋服を着る前に左右腰のあたりに1プッシュずつしてあげると
お洋服と体温で温められた香りがお洋服の素材を通してフワッと香りますので、
手首で纏うよりさらに控えめに愉しみたい方にオススメです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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