2月18日、伝説の香りに新しい選択肢
ディプティックの創業60周年を記念して誕生し、瞬く間にブランドの顔となった「オルフェオン」。
これまではオードパルファム(EDP)のみの展開でしたが、
2026年2月18日、ついにオードトワレ(EDT)が仲間入りしました。
事前に店頭で試させていただいた香りと情報から
購入を決めていたので、発売日に購入しました!
結論から言うと、
オルフェオン好きにはもちろん、
親しい人がオルフェオンを使っているから、自分でも使いたいけど被る事に躊躇する。
という方に是非試していただきたい
「オードパルファンの香りを継承しながらも、より視界が広がり、
オルフェオンというジャズバーの窓の大きさが増し、風が心地よく通り抜けるような香り」でした。

正面のデザインはオードパルファンのデザインの白と黒の箇所を反転させた
デザインで軽やかな中の複雑さを感じます。
2月18日(水)発売当日
この日にオープンした池袋西武の店舗で購入してきました。


【お店の方に確認を取って、
他のお客さんが映らなければ
撮影してもいいとのことでしたので撮っています】

今回発売したのは100mlサイズのみです。
ヘアミストはムエットで試香させていただきました。
香りが繊細なので、「香水」というアイテムまでではなく、
密かにいい香りのする人。という印象で纏いたい方にオススメです。
【比較】ムエット vs 実際の肌残り。香りの変化に驚き
今回、最もお伝えしたいのが**「是非肌の上で試して!」**という点です。
- ムエットでの印象: ベリーやジュニパーベリーのフルーティーな瑞々しさが際立ち、軽やかで華やかな印象を受けました。
- 左手首にのせた印象: 驚いたのはここからです。肌にのせると、ムエットで感じた甘さがスッと引き、代わりにウッドやタバコ、パウダリーなニュアンスがよりシャープに立ち上がりました。
- 結論: EDPのDNAをしっかり継承しつつも、
より**「メンズライクでドライ」**な仕上がり。
甘い香りが苦手な方や、よりキリッとした清潔感を求める方に最適です。
肌で纏った際の香りの移り変わり
オルフェオン オードトワレ:香りのパッセージ(移り変わり)
スプレーした瞬間、まず目に浮かぶのは、陽光が差し込むような明るくジューシーな柑橘の輝きです。
それは、和やかな空間で談笑し合う人々の活き活きとした声が重なり合うような、
生命感にあふれた空間。
パルファン(EDP)の静謐な夜の空気感とは対照的な、どこか開放的な高揚感に包まれます。
驚くべきは、そのすぐ後です。
一瞬だけ「これこそがオルフェオン」と感じさせるあのアイコニックな香りの輪郭がふわりと立ち上がり、ま
るでパズルが完成するように、瞬時に新しい軽やかさの中へと調和していきます。
纏って10分も経つ頃には、
最初に感じたスウィートな甘みはそっと影を潜め、
代わって「木の枝」のような、しなやかで清々しいウッディの質感が際立ってきます。
それは、瑞々しさを保ったままの樹木の力強さ。
次第に香りのエッジが研ぎ澄まされ、シャープで洗練された印象へと表情を変えていくのです。
纏う場所によっても感じ方が異なる
もう一つこの香りを更に愉しめるのが、手首に纏う時と、
腰より下に纏う時の香りの印象が異なる点です。
腰より下に纏うことでシャープさが際立ちよりスマートな雰囲気が引き立ちます。
オフィスシーンなどで纏う際はこの印象を利用して腰から下。
腰のあたりや膝の裏に左右1~2プッシュつけてあげても素敵です。
オードトワレの概念を覆す「持続力」
一般的にオードトワレ(EDT)は3〜4時間程度の持続と言われますが、オルフェオン EDTは持続性抜群です。
持続時間は?
検証結果:5時間以上経過しても、しっかり香る
左手首に2プッシュつけていただいてから、5時間が経過しても、ベースにあるサンダルウッドの心地よい残香がしっかりと感じられました。
残り香もオードパルファンより甘さが控えめです。
軽い気持ちでつけると、その「持ち」の良さに嬉しい誤算を感じるはずです。
サイズ展開と価格の注意点
【ここが購入時の重要なチェックポイントです】
ディプティックのオードトワレは(ドソンやタムダオなど)は50mlと100mlの2サイズ展開が多いですが、
オルフェオン オードトワレは「100mlサイズのみ」の発売とのこと。
「まずは少量から」と考えている方は注意が必要ですが、
実際に肌にのせて心高鳴る気持ちになれば
100mlサイズでも失敗はないかな。と思います。
(100mlサイズは、一般的な1日3〜4プッシュの使用で約1年8ヶ月〜1年10ヶ月ほど使える量です)
トワレ・パルファン比較表

| 比較項目 | オードパルファン (EDP) | オードトワレ (EDT) |
| 標準サイズ | 75ml | 100ml |
| 香りの第一印象 | パウダリーで奥行きのあるウッディ | フルーティーで甘くジューシーな爽やかさ |
| 拡散力 | おだやか(肌に馴染む) | やや強い(周囲にふんわり広がる) |
| 持続時間 | 非常に長い(6時間以上持続) | 長め(5時間以上〜) |
| 得意な季節 | 秋・冬・春先 | オールシーズン |
| 性別のイメージ | 完璧なジェンダーレス | 付けたて:微かに女性寄り ミドル以降:シャープでメンズ寄り |
| 香りの変化 | 終始落ち着いたタバコやウッディな温かみ | 瑞々しい導入から鼻に抜ける鋭さへの変化 |
どちらを選ぶべき?
- 「オードパルファン(75ml)」がおすすめな人: 伝説のバーの「空気感」をじっくり纏いたい方に。タバコの煙や、木製のカウンターのような落ち着いた深みが、秋冬の肌を温かく包み込んでくれます。近づくことで気づく「色気」を感じさせます。
- 「オードトワレ(100ml)」がおすすめな人 :より「清潔感」と「変化」を楽しみたい方に。付けたてのジューシーなフルーティーさは夏場でも心地よく、ミドル以降の鼻に抜けるシャープな印象が、自立した大人の格好良さを演出します。裏表がなく隙のないカッコよさを感じます。
まとめ:どんな人におすすめ?
ニュウマン横浜でいただいたオルフェオンのムエット。

一番におすすめしたいのはオルフェオンを使いたいけど親しい人が使っているので
購入を悩んでいた方。
オルフェオンらしさは残しつつ違いもあり、
価格の点もオードパルファンは75mlで現在3万円超えですが
オードトワレは100mlで¥25960とオードパルファンに比べると少し手に取りやすい価格です。
また
- オルフェオン EDPが重いと感じていた方
- よりユニセックス、あるいはメンズ寄りの香りを求めている方
- トワレの軽やかさがいいけど、香り持ちの良さも捨てたくない方
そんな方はぜひ店頭のテスターで「肌の上での変化」を体感してみてください。
EDPを愛する人こそ驚く「軽やかなのに、底知れない複雑さ」

今回、実際に肌で試して最も感激したのは、**「オードパルファンの持つあの引き込まれる世界観のDNAを完璧に継承しながら、驚くほど軽やかで立体的になっている」**という点です。
「トワレだから香りが単純になったのでは?」という予想は、良い意味で裏切られました。
肌の上で熱を帯びるごとに、オードパルファンよりも風通し良く、かつ複雑に重なり合って漂います。
重厚なカーテンを開けて、心地よい夜風を吹き込ませたような、あの「オルフェオン」の新しい表情。
「軽やかなのに、深みがある」
この相反する要素が同居する複雑な調香には、感激しきりです。
既存の「オルフェオン」ファンはもちろん、これまでのEDPだと少し香りが強すぎると感じていた方にとっても、
これ以上ない「正解」の一本になるはず。
「オリヴィエ・ペシューが遺したDNA。ナタリーセットが完成させた『もう一つのオルフェオン』に震えた話」
「オルフェオン」という香りは、ディプティックにとって単なるベストセラー以上の意味を持ちます。
2021年、ブランド60周年の象徴として誕生したオードパルファンを手掛けたのは、
名匠オリヴィエ・ペシュー氏でした。
私自身、ディプティックに恋をするきっかけとなった『オーモエリ』や、
オルフェオンの次に人気の高い『フルールドゥポー』を生み出した彼の手による、
まさに「魂のポートレート」のような一作です。
ペシュー氏は、2024年に発表された最高峰ライン『レゼサンスディプティック』
でもその才能を遺憾なく発揮されていました。
5種類発表された中の「ボワコルセ」「リリフェア」共に人気を博しています。
しかし、運命のいたずらか、完成を待たずして彼は病により、あとを託す形でこの世を去りました。
その**「未完の情熱」を受け継ぎ、「ボワコルセ」「リリフェア」を完璧な作品に磨き上げ
今回のオードトワレを手掛けたのが、「ナタリー・セット氏」です。
彼女は、ペシュー氏が描き出した「夜のジャズクラブ」という濃密な記憶に、
新しい息吹を吹き込みました。
初めて『オルフェオン オードトワレ』を肌に乗せた、その瞬間に感じたのは
圧倒的なまでの「敬意」でした。
そこには、オードパルファムが持つアイコニックなDNAが、失われることなく確かに息づいています。
それでいて、オードトワレという形で軽やかに、そして完璧なまでの調和をもって再構築されている。
「ただ薄めたのではなく、この軽やかさの中に、新しい物語を完成させているのだ」
その凄まじいまでの調香技術と、亡き名匠へのリスペクトを感じ、言葉にならないほど心が震えました。
一人の天才が遺したDNAが、もう一人の感性へと受け継がれ、
今また私たちのライフスタイルの中で新しい花を咲かせる。
香りは目に見えませんが、そこには確実に、受け継がれた熱い想いが宿っています。
そんな香りの歴史の一部をしっかり受け継いでいきたいと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
【2026年2月26日追記】
渋谷ミヤシタパークで開催された「オルフェオン」の限定イベントに参加してきました!
会場の熱気や、ブランドの世界観を肌で感じたレポートはnoteにまとめています。
➔ [渋谷の喧騒を離れて1960年代のパリへ「オルフェオン」を体験した話]
オードパルファンのオルフェオンはこちらの記事で書いています↓

オルフェオンとフルールドゥポーそれぞれのオードトワレの比較記事はコチラ↓

同じく人気のフルールドゥポーの新作についてはコチラ↓




